今私はどん兵衛のきつねうどんを目の前にして頭を抱えている。
正確には抑えきれない感情に振り回されて発狂していると言っていい。
可愛いどんぎつねが「出ちゃってますよ、みみ♪」と言いながら笑いかけてくるのを見て
「出ちゃってますか!! みみ!!」
と叫ぶくらいには頭がおかしくなっている。
文章を書いたら冷静になってきました。
チドリです。
待ち時間の5分が過ぎたのでうどんを啜りながらこの記事を書いています。
何故をこんなにも発狂しているのか
いつからこんなに発狂するようになってしまったのか
いつからかは分かりませんが、原因は分かります。
小説を読んでいたからです。
これが「尊い」という感情なんでしょうね、きっと
いつもより麺に芯があっても噛み砕きます。
(5分待ったつもりですが、早かったようです)
でも、この感情だけは噛み砕ききれない…
静かに叫んだり
(字面からして対義語なんですが、声に出さない絶叫のことです)
ヘドバンと頭を抱えなから悶えたり、
謎のダンスを踊ったり、
ベッドが仰向けで倒れることで漸く収まります。
外じゃ絶対にできない芸当です。
なんなら家族の前でもニヤける口元を抑えながら
体を震わせるくらいしかできない。
そんでもって「寒いの?」とか聞かれるんです。
むしろ心は温かいですよ。
ちなみに体を震わせて熱を発する現象のことを
医学用語で「シバリング」というらしいですね。
また変に浅く知識がついていく……
話は戻って、そんな変な行動でもストレス発散になるらしく、我慢して読み進めても頭がパンクするか読んだ気にならなくて再読します。
でも、読み直した頃には感情は凪いでいて、
一度記憶を無くさないときっとあの激情は戻ってこない。
「あの心を動かされるのが醍醐味の一つなのに!」
と後悔します。
美味しいご飯を食べているのに
「美味しそうに食べてはいけない」
「美味しいと言ってはいけない」
と言われているようなもので、まるで修行僧のようになった気分です。
とはいえ、電車に乗りながら
「良〜〜〜〜〜い!!」とか叫べないじゃないですか。不審者ですよ。(何故こうも極端なのか)
そんなこんなで、人目を避けて読書となると
普段から人前で小説が読みにくくなり、
でも本を読みたい、文章を読みたいからと
新書本や評論本などに手を出すようになり、
外でそれを読めば「難しそうなの読んでるね」と言われ(本人はそんなつもり一切ない)、
そう言われると天邪鬼なので余計に本が読みにくくなり、小説が読みたい気分だと読めていた他の本も読めなくなり……
面倒臭い拗らせ読者
もしくは積読常連の完成です。
後者に関しては気にせず読めばいい話なんですが、
そもそも気分でないとスッと入ってこないので、
頭の中で好き嫌いの激しい小学生が住んでいる気分です。
長々と書いたんですが、何故発狂したのか思い出しました。
ミステリー小説雑誌「ジャーロ」No.91で
斜線堂有紀さんの
「キネマ探偵カレイドミステリー」を読んでいたからですね。
単行本で1巻を読んでからハマり、
少しずつ追っていたのですが、新作が載ると聞いていても立ってもいられず、バックナンバーも遡って買いました。
本屋に探しに行ったらなくて、恐らく電子だけなんだろうなと気づいた瞬間、Kindleで3冊全部買ってました。
その1巻の頃からどうなるんだろうと思っていた部分がついに動き出していて思わず感極まった次第です。
もちろん、No.89と90もこんな感じで
何度スマホを置いたことか。
漸く思い出した。
まだ4〜5ページしか読んでない。
のに、うどんはなくなったし、お昼時間も終わった…。
あとでまた読もう……。